ミャンマー語はビルマ語とも呼ばれ、シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派に属しています。パーリ語やサンスクリット語などの外来語も多く取り入れています。100以上の民族が共存する東南アジア最西端のミャンマー連邦共和国の公用語として使われていています。ミャンマーの最大民族のビルマ族固有の言語です。現在、新聞やテレビなどのメディアは基本的にミャンマー語で発信されています。人口の約70%が使う言語でしたが、ほかにもタイ、バングラデシュ、マレーシア、タイなどでもミャンマー語を使う人がいます。 ミャンマー語の歴史はパガン統一王朝時代が先住民族であるモン族の文字を踏襲したことから始まります。 文法は日本語と似ており文の種類が名詞文と動詞文に大まかにわけられます。語順は主語、目的語、動詞、といったように動詞が後にくるので、ビルマ語を学び始める日本人には有利な言語と言えます。また、書き言葉としてしか使われない文語体と、話し言葉として使われる口語体に分かれます。言文一致が進まなかったため、話し言葉と書き言葉の落差が大きい言語です。口語体は会話表現で文語体が格式張った文章や熟語などに使われます。パーリ語やサンスクリット語などからできた外来語は格式高い用語に使われることがあります。 表記はインド系のビルマ文字が使われます。ビルマ語は丸いかたちが基本でとても特徴的です。12世紀ごろにモン文字を借用して作られたと考えられます。33の基本文字(字母)の29番目の「wa」を貴重として、すべての基本文字にはこの「wa」が使われます。文字は15〜16世紀のインワ時代の古典文学作品ができる過程で成立したと考えられています。 発音はいわゆる声調言語で降声、平声、抑声、促声という四声と軽声を持ちます。また、音節が連続する場合には日本語の連続濁音と同じように有声になります。 日本では公的な学校としては東京外国語大学と大阪大学の専攻語として学ぶことができます。東京外国語大学ではオープンアカデミーとして一般に公開されている講座があります。大阪大学では独習コンテンツを提供しており、ビルマ文字を入力てきる環境設定ができるようになっています。また民間の語学学校でも学ぶことができます。留学生によるネイティブな授業を提供しているところもあります。最近ではオンラインでプライベートレッスンをしてくれる学校もあります。近くにミャンマー語の語学学校がない場合には便利なレッスンです。