中国語翻訳利用方法について


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中国語の方言:客家語

客家は漢民族に属しますが、一種独特の歴史や文化を持った人々です。現在では主として中国南部や台湾に住んでいますが、その起源は古代の中原にあり、異民族の侵入による戦乱を避けて南方に移住した人々の末裔と言われています。もともと南部に住んでいた人にとって、彼らは「よそもの」であるため、客家と呼ばれました。そのせいか反骨心が強く、団結力があり、教育熱心で、異なる環境に飛び込むことを厭わない気質があるとされています。歴史上の有名人としては太平天国の洪秀全、辛亥革命の孫文などが客家であり、またシンガポールのリー・クアン・ユー首相やタイのタクシン首相も客家の出であるという説があります。マレーシアやインドネシアに進出し、華僑として成功を収めたり、アメリカに移民したりする客家は数多くいて、これらの地域でも客家語が用いられています。 客家語は中国語の方言の一種とされていますが、極めて古い時代の言い回しを残している点に特徴があります。そのため客家語の発音が、日本の漢字の読み方に似ている場合も少なくありません。使用者の人口は推定で5500万人と言われており、翻訳の需要も存在しますが、多くの地域では少数派の言語であり、公式に使われることはあまりありません。台湾では客家語を使わない若者が増え、近いうちに消滅するのではないかとも言われましたが、現在では客家語保護運動が実施され、客家語だけのテレビ放送が行なわれたり、学校教育に取り入れられたりしています。また中国でも客家語を使う地域の経済発展に伴って、客家語の重要性は増しつつあります。 客家は多くの地域に分かれて住んでいるため、一口に客家語といっても多種多様な方言があります。同じ客家語でも、他の地域の言葉は通じにくい場合もあると言われています。客家語にはおおむね6種類の声調があり、中国語と同じように韻母と子音の組み合わせで発音します。語彙や文法は中国語に近いため、客家語と中国語の翻訳をする翻訳会社は珍しくありませんが、日本語に直接翻訳したり通訳したりする翻訳会社は、まだあまり多くないようです。経済成長の著しい客家語圏に、現地法人を設立したり直接輸出入を行なったりするとき、客家語で交渉ができれば有利に運ぶでしょう。客家語ネイティブによる翻訳サービスや、通訳者の紹介を実施している翻訳会社もあるので、必要に応じてウェブサイトなどから探してみることをお勧めします。